発酵コラム 16

春のごちそうフキノトウ味噌

米麹で増す甘みと旨味

フキノトウは、蕗の花の蕾で、春の山菜のひとつです。
独特の苦みと山菜らしい香りが特長で、天ぷらにして食べられます。
花が開くと固くなってしまうので、蕾のあいだの短い期間しか食べられない春のごちそうですね。 雪解けの時期に探すと見つけやすいそうです。
フキノトウにはペタシテニンという毒性があり、根に強い毒性を持つので食べる際には根を除き、 しっかりと灰汁抜きをしましょう。 山菜はアレルギー症状を起こしやすい一面もありますので、アレルギー体質の方や小さいお子様はご注意くださいね。
それでも、フキノトウにはカリウムや鉄、βカロテン、ビタミンKや抗酸化物質が豊富に含まれた栄養満点の食材です。
食べ過ぎに注意して春の命をいただきましょう。

フキノトウといえばやはり天ぷら。
でも、もしもたくさん手に入ったらフキノトウ味噌にしてはいかがでしょうか。
米麹を加えて発酵熟成を促すことによって、甘みと旨味がぐっと深まり、保存性もアップ。 材料をどんどん混ぜていくだけなので、とっても簡単に作ることができます。 冷蔵庫で1~2ヶ月保存でき、冷奴や温かいごはんにのせてそのまま食べられますし、
焼きおにぎりにしたり、鶏肉やサワラなどの淡泊な肉や魚にもよく合います。
白和えに混ぜたり、食パンにぬってチーズをかけて焼いてもおいしい!
今しか味わえない春をぜひ味わってみてくださいね。

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