発酵コラム 18

インドネシアの発酵食品「テンペ」

ブームも近い?
インドネシアの発酵食品テンペ

テンペとはインドネシア発祥の発酵食品です。
大豆やひよこ豆をテンペ菌によって発酵させたもので、納豆ほど香りやクセが強くないため、食べやすさも魅力です。
テンペの始まりは、はっきりしないようですが、当初は王侯貴族の食べもので、大豆の生産量が増えるにしたがってだんだんと庶民へ浸透していきました。
日本でも、健康意識の高い方の間で需要が高まっていますが、一般的にはまだまだ知名度はこれから。
テンペはタンパク質が豊富で、ビタミンやミネラルもバランスよく含まれる低カロリー食材なうえ、 食感がお肉に似ていることから、プラントベースフードとしても人気があります。
テンペ菌は、バナナやハイビスカスの葉に付く「クモノスカビ」の一種で、茹でた大豆をハイビスカスの葉に包んで自然発酵したものが始まりですが、現在では培養された菌をふりかけて発酵を促します。

材料は、水と大豆とテンペ菌のみというシンプルなものですが、日本はインドネシアとは大きく気候が違うため自宅で作るのは少しハードルが高いかもしれません。
国内で作っているところも増え、業務用食材店などでも手に入るようですので、探してみてくださいね。
淡泊でクセがないため、色々な食べ方が可能。
基本的にはお肉に置き換えるのが簡単です。
テンペはかたまりになっているので、スライスしてフライにしたり、野菜と炒めたり、照り焼きにしたりできます。
刻むとひき肉のようにも使えるので、餃子の具やオムレツにしてもおいしいです。
シンプルに食べる場合は、油と相性がいいので、高温でさっと火を通す料理に向いていますよ。
カレーやシチューなどの煮込み料理も美味しく召し上がれます。
さつま芋の代わりに大学芋風にすればスイーツにも!
アイデア次第で色々使えるテンペ。 一度試してみてくださいね。

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